2014年10月29日

 

本日、ベルリンで開催中の「税の透明性と情報交換に関するグローバル・フォーラム」年次総会において、OECD加盟国及びG20各国、主要金融センターが、自動的情報交換に関する新たなOECD/G20スタンダードを承認しました。同スタンダードにコミットを示した・示さなかった国・地域に関する現状報告は、11月15-16日豪ブリスベンにて開催されるG20 サミットにて公表されます。

税務行政執行共助条約に基づき自動的情報交換を始動させる多国間の権限のある当局の間の合意に、51の国・地域（その多くが閣僚レベルで参加）が署名し、最初の情報交換を2017年9月までに実施すると宣言しました。その他は2018年の実施を目指します。

 

 

新しい税務に関する自動的な金融口座情報交換のための基準は、本年9月の豪ケアンズでのG20財務大臣会合にてOECDが発表しました。これにより、毎年すべての金融情報が自動的に交換されます。ほとんどの国・地域が、同基準を他の国・地域と共助的に実施することを表明しています。

グローバル・フォーラムは、自動的情報交換の効率的な実施が確実にできるようピア・レビュー（相互審査）手続を確立します。各国政府は、すべての法的主体にかかる真の受益者の情報を税当局が入手することができ、条約相手国との情報交換が可能であるという条件を含む、要請に基づく情報交換の基準の引き上げることにも合意しました。

グローバル・フォーラムは、自動的情報交換に向けた動きに発展途上国が加わることを歓迎しており、そのために一連のパイロットプロジェクトも提供しています。アフリカの閣僚及び政府代表は、アフリカにおいて透明性に関するメリットの理解を深めるため新たに「アフリカ・イニシアチブ」を開始することで合意しました。本プロジェクトは、グローバル・フォーラムに参加するアフリカ及びグローバル・フォーラム議長がリーダーとなり、アフリカ税務フォーラム、OECD、世界銀行グループ、CREDAF（the Centre de Rencontres et d'Etudes des Dirigeants des Administrations Fiscales）との協力の下実施されます。

アンヘル・グリアOECD事務総長は、本署名式典後、「我々は、税回避の闘いに勝つというG20の目標に向けて確実に進歩を遂げている。本日グローバル・フォーラムにおいて、ここまで多くの国・地域が自動的な金融口座情報交換に合意したことから、国際社会が集中し野心的な目標に向かい共に行動することで大きな変化を起こすことが可能だということがわかった。世界は、このような動きの中で、税逃れを考える者にとって逃げ場のないところになってきている。我々は、金融セクターの透明性が増すことにより、途上国にとっても利益となるよう活動していく。」と述べました。（スピーチ全文）

グローバル・フォーラムは、123の国及び地域が対等な立場で集まる、税及び金融に関する情報交換の分野における国際協調のための世界最大のネットワークです。今回のベルリンでの会合では、新たにペルー及びクロアチアが参加しました。

 

ベルリン開催の本グローバル・フォーラムに関する詳細情報（成果概要含む）は、こちらをご覧ください：www.oecd.org/tax/transparency.

税務に関する自動的な金融口座情報交換のための基準、本日の署名式典及び多国間の権限のある当局の間の合意に関しては、こちらをご覧ください。：www.oecd.org/ctp/exchange-of-tax-information/automaticexchange.htm.

 

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