OECD地域の年間インフレ率は、2022年6月は10.3%まで上昇しました(前月は9.7%)。これは、1988年6月以来の急激な物価上昇です。OECD諸国の3分の1の国々で、インフレ率が二桁になりました。
OECD諸国の食料価格の上昇率は引き続き上昇を続け、2022年6月は13.3%に達し(前月は12.6%)、1975年7月以来の急激な上昇率を記録しました。エネルギー価格の上昇率は2022年6月は40.7%まで跳ね上がりました(前月は35.4%)。食料とエネルギーを除くと、2022年6月の年間インフレ率は6.7%でした(前月は6.4%)。
ユーロ圏では、消費者物価指数(Harmonised Index of Consumer Prices, HICP)で測るヘッドライン・インフレ率が、2022年6月は8.6%でした(前月は8.1%)。2022年5月から6月にかけて大幅な上昇を記録したのは、食品とエネルギーの物価上昇率です。